ミリアリアがつかみあげられた時は、実はもう限界で。

理性でその怒りを何とか抑えていたが、キラが殴られそうになったときは

自制心とかそんなもの、すべてが吹っ飛んでいた。



「その子達はCICで関係ありません。パイロットは私です。その子達に手を出さないでください。」



司令官を見下ろした状態でそう告げると、司令官はふと笑った。

先ほどの表情からして、正体はもうばれてしまっていると考えて良いだろう。



「そうか、君だったか。いや、名乗り出てくれて助かったよ。」



いやらしい笑みを浮かべてながら司令官は立ち上がり、俺の肩に手を置いた。



「一緒に来てくれるかね?いろいろと聞きたいことがあるんだよ。」


「・・・えぇ。」



キラやトールたちが心配そうにこちらを見ているので、少しだけ笑ってみせてから

司令官に肩を抱かれて、食堂を出て行こうと歩き始めたが、司令官は入り口付近まで来たところで、不意に足を止めた。



「あぁ、そうだ。たしかMSは二機あったな。
 まさか、いくら君とはいえ遠隔操作を行っているわけではなかろう?
 ということはやはりその女性がパイロットということになるのかな?」


「なっ!?」


「やめてくださいっ!僕だといっているでしょう!?」


「キラっ!」



声を上げるキラに言っては駄目だと首を振る。

もし、ばれたら・・・キラは汚れた大人たちに利用されるだけだ。

利用されるのは俺だけで十分だ。キラはまだ子どもなんだから。



「貴様っ!まだそんなことをっ・・・!」


「やめてください!!」



キラに殴りかかろうとした将校をサイが止めに入ると、サイは殴り飛ばれた。

それによろうとしたものの肩にある司令官の手がそれを許さない。

サイはフレイの胸に倒れこみ、フレイはサイの体を支えた。



「サイ!!ちょっとやめてよっ!!キラが言っていることは本当よ!」


「貴様ら・・・いい加減にしないか!!」


「フレイっ!!」



なおもキラに殴りかかろうとする将校がフレイの言葉に動きを止める。



「フレイっ!!やめて!!」



フレイがこれから言おうとすることは、嫌なほどわかる。

あの子は世間を知らない。知らなすぎる子なのだ。



「だって。その子コーディネーターだもの!!」



司令官を始め、兵士達の表情が一様に驚きを表した。



「ほぅ・・・コーディネーター。」



司令官は満足そうに笑みを浮かべた。

その表情が妙に鼻につく。



「おい、やめろ。お前達はそいつと格納庫へ行け。」


「!?」



お前達は?俺はどうなる?

不思議に思って司令官の顔を見ると、司令官はほくそ笑んだ。



「そんな心配そうな顔をするな。君は私と来てもらう。」


「そんなっ・・・!さんっ!」



キラが心配そうに声を上げる。

司令官の言葉に眉を寄せてから、キラのほうをむいて笑顔を見せた。

彼も不安や怒りで感情がぐらついているのだから、さらに心配をかけるなんてことしたくない。



「大丈夫だよ。キラ。・・・行きますか?」


「あぁ。」



俺のその言葉に司令官はただ満足そうに微笑んだ。

カツカツと靴音だけが廊下の音を支配する。

傘とAAの間を行き来するための小型シャトルにのりこむと、司令官はゆったりと椅子に腰を下ろし口を開いた。



「紹介が遅れたね。私はジェラード=ガルシア。当衛星基地の司令だ。」


「・・・・こちらこそ名乗り遅れたことをお許しください。=・・・です。」



にんまりとガルシアはいやらしい笑みを浮かべ、俺は眉をしかめた。



「まさか・・・・。」



ガルシアは膝の上でゆっくりとてを組みなおし、俺に視線を向ける。

ガコンっとシャトルが着艦する衝撃が軽く俺の体にふってきた。



「まさか、ZAFTの”銀のツバサ”にあえると思っても見なかった。」



ガルシアが立ち上がったので、立ったままでいた俺は歯を食いしばり、一歩足を引く。



「私をどうするおつもりです・・・?」


「さぁ・・・どうもしやせんさ。」



目線で促され、出口に向かうと周りを、銃をもった兵士に囲まれた。



「・・・・。」



その人たちを一瞥して、ただ流されるままに進んでいくと、一つの部屋に行き着いた。

ガルシアは俺を一人先に部屋に入れ、護衛してきた兵士に一言二言話しかけ部屋に入ってきた。



「それにしても”銀のツバサ”殿は噂以上にお綺麗だな。」


「その名前は捨てました。今は・・・ヘリオポリスのただの民間人、です。」


「ははっ。あぁ・・・それは悪かった。かけたまえ、殿。」



嘲笑めいた声を上げ、ガルシアは俺をソファに掛けるように促した。



「確か、君はMIAとされていたはずだが・・・まさかヘリオポリスにいるとは・・・。」



ガルシアは俺を舐めるように見た後、俺の前の席に腰を下ろした。



「しかし、運命とは皮肉なものだな。こうして君はいま連合にいる。」


「私は軍人ではありません。民間人です。」


「先ほどの戦闘はこちらでモニターしていたといっただろう?
 そして君はXナンバーに乗っていた。と自ら名乗りあげ、こうやって軍の制服に身をつつんでいる。」



眉を寄せて、不服の色をこめて言った言葉にガルシアは悠然と返した。

非常時だったとはいえ、民間人が戦闘行為を行えばそれは犯罪となる。

それを逃れようと思えば、軍に入っていたとするしかない。

わかっている。わかっていた。そんなこと。

だけど改めて言われると・・・。



「司令!頼まれたものをお持ちしましたっ!」


「入れ。」



扉の外から声がかかり、5,6人の兵士たちが部屋の中に入ってくる。



「・・・?」



頼まれたものを持って来たにしては随分と多い数ではないか?

そう考えていると、兵士たちが俺に近づいてきて、

思わず立ち上がったが、俺はその刹那兵士たち5人にとりおさえられた。



「何をっ・・!?」


「いや、何。私たちはナチュラルで君はコーディネータ。しかも・・・元ZAFTだ。
 暴れられてはこちらも手のほどこしようが無いのでね。」



もう一人の兵士にくっとあごを持ち上げられ、口の中に液体を流し込まれ、手で口と鼻をふさがれる。



「―――っ!?」



声にならぬ声を上げ、目の前の兵士をにらみつけるが効果は無い。

酸素が足りなくていやいやながらも俺がその液体を飲み込んだことを確認し、兵士は俺から離れた。

液体が気管のほうにもはいってきて、喉が焼けるようにいたい。

激しく咳き込みガルシアのほうをにらみつけると、彼は満足そうに微笑んだ。



「・・・何を飲ませたっ・・・!!」


「心配せんでも中毒性は無い。・・・まぁ即効性の痺れ薬といったところだ。
 体は動かないが感覚はある。というタイプのな。」



そういわれてみれば、だんだん手足に力が入らなくて、座っているのもつらくなってきた。

体をソファの背もたれに力なくあずける。



「ほぉ・・・やはりコーディネーターでもこの類のクスリは効くのか。
 お前たち。殿をベットにお連れしろ。丁寧にな。」



兵士たちは二人係で俺のわきを肩に掛け、ベットに俺を横たえた。



「もう、かまわん。何かあれば呼ぶ。」



ガルシアがそういうと兵士たちは敬礼し、部屋から立ち去る。

睨んでやるが、ガルシアはニマニマとしたいやらしい笑みを浮かべ、俺の軍服に手を掛けた。

俺は驚き身じろごうとするが体はまったく反応しない。まるで、自分の体ではないようだ。



「君には、輝かしい軍事経歴があるのでね・・・・。」



一つ一つ軍服のボタンをはずし、それをもぎ取ると、ガルシアはにまりと笑いアンダーもするすると脱がして、

俺の体に口付けいくつか赤い跡を残す。・・・気持ち悪い。



「やめ・・・ろ・・。」



痺れ薬のせいか、舌がうまく回らない。

もどかしい。こんなやつ跳ね除けてやりたい。

いつもならそんなこと造作もないのに。



「・・・。抵抗できぬ体でそう言っても煽るだけだ・・・。
 あぁ、話の続きだが、私は君に階級を与えることにしたよ。」


「・・・・!?俺はっ・・・そんな・・の・・・いらないっ!」


「まぁ、そういうな。君を軍に・・・私の元に縛り付けるためだ。
 君のことだ。階級はまたすぐに上がるだろう。とりあえず・・・今は中尉だ。」



素肌の上にそのまま、中尉の階級章がついた仕官服を羽織らされる。

すっと、ガルシアの手が俺の肌をなぜた。ゾクリと背中に悪寒が走る。

ガルシアの顔を恨みをこめて睨みつけると、ガルシアは満足そうに微笑み、がちゃがちゃと俺のズボンを脱がし始めた。



「!?」


「ZAFTの英雄を犯すとは、どんな気分がするものなのだろうな?」



俺の脚からズボンを引き抜き、それを部屋の隅に放り投げ、下着の上から俺のモノに触れる。

その感覚がひどく不愉快だった。



「・・・っ!」



唇をかみ締め、尚もガルシアを睨みつけると、ガルシアは自らの軍服のボタンをはずしにかかり、

下着の中に手を入れ俺のものをやんわりと握り締めた。



「・・・あ・・・。」


「さぁ、まずは君がイくところからみせてもらおうか?」



ぐっとガルシアが俺にのしかかり、俺の唇を彼のそれでふさいだ。




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2006/01/17


あとがき

え。なんかもう、ガルシアでごめんなさい。な気分です。
所詮こんなサイトです。はい。
しかももう描写しません!(笑)
うまいこと(?)ごまかしますから(ぇ)